
実は個人的に愛している1台の先代ラクティス、正直なところは我が家で9年間乗り溺愛していたゴルフVをその後叔母が1年使い、ラクティスがゴルフVの後釜だから可愛がっているというのがほとんどかもしれませんが
ラゲッジスペースもリアシートのバックレストが長くなってシートとしては正しいものになった副作用なのか、ラクティスではリアシート収納時にフラットになったのが完全フラットではなくなってしまいました。

お客さんはどう評価するか?
ちなみに新型ラクティスでは福祉車両が日本で初めて型式指定自動車になりました。このことはコスト面や納期でとても素晴らしいことなのですが、福祉車両として考えると(福祉車両を作っている開発陣にはまったく非はない前提の話です)、背が低くなったのは乗降性や車椅子のままリアシートに入れる仕様の場合の障がい者の方の居心地の部分で、若干チグハグな気もしてしまいます。
見ただけではあまり良くない印象に見える新型ラクティス&トレジアですが、スバルとの共同開発でもあることを踏まえると「乗ったらメチャクチャいい車なのかもしれない」とも思います。しかし、その期待の相当分をブチ壊しているように感じるのが価格です。具体的にはラクティスの一番安い1.3X/144万5000円、1.5S/178万5000円(ラクティスとトレジアで若干の差額あり)。1.3リッターに対し10万円高い1.5リッターエンジン搭載車ならフィットのXやハイブリッドも買えますし、1.5Sならウィッシュまでもう一息です。

1.5リッターエンジン。屁理屈かもしれませんが、エンジンカバーもなくなってる!
元々ラクティスは結構お高い車でしたが、当初は「クルコンやパドルシフトも付いているしまあ」と何とか納得出来ました。しかし、去年フィットにXが追加されてからは客観的に見れば「背の高さが必要な人以外ラクティスを買う理由は何だろう?」と、ラクティス好きの私でも感じていました。そこをモデルチェンジでどう巻き返すか期待していたのに、背が低くなってフィットに近づいて、かつお値段も高いとなると・・・・・・。もしかするとトヨタのコンパクトカーの本命は来年出るヴィッツ級ハイブリッドカーなのかなと思ってしまいました。ならば、スバルにもヴィッツ級ハイブリッドを回して欲しいと考えるスバルファンも多いのではないでしょうか。それにしても、トレジアはOEMにしては珍しく分家の方を応援したくなる車でした(笑)。
ちなみに発表会では4台の展示車が奥から遅れて出てきたのですが、奥からの登場の際、展示車は窓を開けて外からハンドルを持った人に押されて出てきました。レースのダミーグリッドに着く前みたいでカッコいいと見るか、会場の問題とはいえ「エンジン掛けて出てきてくれよ」と取るか分かれるかもしれません。

個人的には前者の「カッコいい」と思う気持ちが強いですが
そもそも、サイドエアバッグの標準装備宣言は完全に無かった事になっているのでしょうか?
福祉車両のベースにするのに背を低くしたのはチグハグですが・・・。