
一部改良の内容は
・サスペンションの改良
・L、LSにクルコンを標準装備化、LSにオプション設定した本革シートなどを含むインテリアの質感向上
・今まで16インチだったLSのアルミホールを15インチ化
などとなっています。まあ、行った変更はいいと思うのですが、よく分からないのがGの189万円は変わらないものの、LとLSに関しては207万円と223万円と今までより2万円値上がりした価格設定です。個人的にはインサイトを拡販するにはお値段そのままで排気量アップやスポーツグレードの追加もいいけど、やはり値下げが一番効くと思うだけに「???」と感じます。その割に月間販売目標台数は発売当初より1000台しか下方修正していない4000台と、インサイトより使い勝手のいいフィットハイブリッドが出たにも関わらず案外強気です。
正直のところインサイトは189万で売っているプリウスEX(登場は7年前)と比べても「カッコいい」とか「可愛い」、「楽しい」、「ホンダが好き」、「プリウスは嫌だ」といった正当な理屈以外の部分でしか選びにくい車だと思います。しかし、今はよほど変な車を買わない限り大失敗はない時代ですから、そんな理由でインサイトを買う人がいてもまったく不思議はないですし、私自体インサイトとプリウスだったらインサイトを買ってしまう気がします。私はインサイトがカッコいいだけに「インサイト君はプリウスさんよりまったく賢くないけど、可愛いねえ」なんて言いながらワックス掛けしたり、無限のエアロなんかでカッコ良くしてインサイトに乗るのもいいかなとよく感じています。
そんな人たちがインサイトを買ってくれるようにするためにも「全車カーナビとETC付きでお値段据え置き」、実質的に15万円くらいの値下げでカーナビなしなら175万円からという価格にしてもいいのではないでしょうか。このくらいだったら、一応フィットハイブリッドとの差額もボディ違いで納得できて、2台の住み分けも出来る気がするのですが。
個人的には、フィットハイブリッドよりインサイトの動向の方が気になっていました。
街乗りでは燃費に優劣つかず使い勝手ならフィット優勢、でもインサイトのほうが高いという不思議な構図。結局「ハイブリッド」とわかりやすいボディでまずは広告塔のように出てきた以外に存在意義がなくなってしまった気がします。
ホンダは年産20万台のハイブリッドとぶちあげていましたが、その中にフィット、CR-Zも入るとして、それらとシステムを共有化しなければならないことが足かせになっているような気もします。
インサイトへは高級化や高出力化やスポーツバージョンの期待があるようですが、逆にここは原点に返って燃費No.1を目指す方がよいのではないかと。初代インサイトの復活です。モーター出力を上げて逆に排気量を1.2〜1.1Lに下げるのもよいでしょうし、シビックに使っている3ステージにすることも良いと思います。
いっちょ1.2L_TSIに負けない燃費や動力性能を目指して「インサイトは別枠」といったポジションにできたらよいのではないでしょうか?