スパイクはフリードの実質的な先代モデルであるモビリオにもあったスパイクと同様にサードシートを取り払い、出来たスペースをユーザーの用途に応じて自由に使えるというコンセプトのモデルです。
スタイルは爽やかなイメージが人気のフリードに対し、アクティブなコンセプトを反映してか全体的に厳ついものに変更されています。

厳つさがフリードにはちょっと似合わないような気も

モビリオスパイクと同じくCピラーは鉄板に

モビリオ時代のスパイク
機能的にはほとんど5人乗りのフリードFLEXとの違いはなく、スタイル以外の違いの大部分はラゲッジスペースです。

フリードとほぼ同じインテリア、出来ることならモビリオ時代のように大型アームレストが付くベンチシートにしてもらいたかった感も

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そのラゲッジスペースは写真の通り鉄板になったCピラーの上部に収納スペースが設けられていたり、フロアが汚れても掃除しやすい素材になっていたりと、止まっている時の使い勝手を優先したものになっています。

Cピラー左側

Cピラー右側
そしてフロアには真っ平らな状態と自転車などを積むのに便利なスロープ状の形態を選べる「フロアボード」が設置されます。

フロアボードの重さは左側4.7kg、右側2.7kgと軽量。滑りもいいので反転も簡単。セカンドシートの折りたたみはFLEXのダブルフォールド式に対し、こちらはダイブダウン式
セカンドシートを倒せば長さ約2m×幅約1mのスペースが出来ますから、使い方は荷物を積むのはもちろん、布団類を持ち込んで車中泊のベースにしたり、折りたためる小さなテーブルを持ち込んでもう1つの自分の部屋のように使うなど、アイデア次第です。車中泊に使うなら、オプションで用意される大型ガラスルーフ「スカイルーフ」が欲しいかもしれません。

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ただ1つ気になるのはCピラーが太いだけに斜め後ろの視界です。フリードも死角は大きかった記憶があるのですが、スパイクは真後ろに関してはミラーを上手く使ってバックカメラのように後ろを確認できる機能があるにせよ、斜め後ろに関しては如何ともしがたいところです。
価格は159万8000円から。スパイクが出ても今のところラインナップに残っているFLEX(フリードが何らかの変更を受けるタイミングでスパイクに統一されるのかも)と比較するとベーシックグレード同士ではスパイクの方が安いですが、主力グレードのG同士だと装備差を加味するとほぼ同等になる感じです。スパイクとFLEXが同等の価格ということは、カタログを見ると分かるように3列シートのフリードとほぼ変わらないことになるので、迷う人がどの程度いるのかは別にしてちょっと微妙な設定かもしれません。
フリードは個人的によく言われる“ホンダらしさ”だと思う「こんなのが欲しかった!」というのが、特に運転して面白いわけではないけど小さいながらもサードシートまでちゃんと使えて、使い勝手や燃費が凄くいい点で非常にホンダらしい車だと思っていますが、スパイクはフリード軍団の新しいスターになれるでしょうか。ちなみにスパイクの月間販売台数はバリエーション追加と思うとかなり強気に感じる2500台となっています。
そんな悪しきデザインを真似てスパイクを名付けるホンダって・・・
最初からFLEXって名前を付けず、スパイクと名付けて売れば良かった程度の改悪モデル。
せっかく開いてる窓を殺して見辛いCピラーにする事がスパイク”らしさ”じゃないのに。
naviのバックモニターのおかげでそんなに後方は気になりませんよ。
それよりフロント、あんなにガラスが大きかったら夏が大変そう、、、。