

今までゴルフは平成22年度燃費基準を軽く上回っていたので、車齢13年超の車を廃車にした場合に適応になる25万円の新車購入補助金には対応していましたが、今回の改良でこの2グレードは重量税と取得税が75%軽減されるエコカー減税と10万円の新車購入補助金も適応になります。
エコカー減税と10万円の新車購入補助金が適応となったことで、ゴルフコンフォートラインの場合で購入時に13年落ちの車を廃車にしなくても23万円ほどお得になり、さらに翌年の自動車税が半額(本来3万4600円が1万7300円)になりますから、トータルすると25万円ほど安くなります。
今回の改良で160馬力タイプのTSIエンジンを搭載するハイライン(312万円)は元々44万円も差額があった上に、エコカー減税も対応しないため13年落ち未満の車からの乗り換えだとエコカー減税&新車購入補助金で23万円差が出ますから合計67万円差と、コンフォートラインと比べるとなかなか買えない車になってしまいました。
輸入車業界は本国での排ガス基準やモード燃費が上がりにくいためエコカー減税適応になりにくく、政府へ意見書を出したりしていました。それも事情は分かるにせよ、その裏でVWはしっかり日本の法規に対応して日本車と同じ土俵とで戦おうとしているところに強い意志を感じます。また、TSIエンジンに代表されるVWのエコ技術を見ていると「このメーカーは絶対に生き残る」とか「生き残って欲しい」と自然に思ってしまいます。
ちなみにVWは何気にスポーツ系のゴルフGTIや最近加わったゴルフR、シロッコRが25万円の新車購入補助金の対象になっており、日本のスポーツ系がエコカー減税と新車購入補助金からは蚊帳の外になっているのとは対照的です。
今後ゴルフとポロの1.2リッターTSIも加わり(プリウスやインサイトとも勝負の対象になりそう)、VWの勢いを感じながら日本の輸入車業界はますますVWの一人勝ちにならないか心配になってしまいました。