例えばもう「限りなく5ナンバーサイズに近い小さな高級車、セルシオ」というコンセプトで開発されたプログレとブレビス。コンセプトが分かりにくいといえば分かりにくい、いいコンセプトだったけどニーズがなかった、カッコ悪かった、といった理由で成功作とは言えない車でした。しかし、志は高く、出来もいい車であったのは事実であり、素通りしてしまうのにはちょっと惜しい車です。
そんな隠れた名車が中古車になるとこんな値段で買えます(ブレビス、プログレ)。新車時は350万円から400万円した高級車が、かなり新車に近い2、3年落ち/150万円から200万円、まだまだ使える5、6年落ち/100万円、98年登場のプログレなら10年選手に近くなるものの50万円以下や軽い気持ちで買える20万円以下(といっても無事故で走行距離も年式相応程度)もゴロゴロあります。
新しい車なら末長く使えるし、末端価格の車でもトヨタ車の高い耐久性を考えれば、ベルトやホース類、タイヤに代表されるゴムパーツなどの消耗品を換えれば大きな問題なく短くても2年は乗れるでしょう。さらにクルマの性格上、乱暴な使われ方をされた可能性は低い、ばっちりディーラーで整備された車も多数ありそう、ディーラー系のお店で売っている車も多いといったオマケ付きです。
この2台、コンセプトである「小さな高級車」が欲しい人、値段の割にゴージャスに見える車が欲しい人、価格面から「新車のカローラ、プレミオ/アリオンとどちらにしようか」と思える人(税金面、ガソリン代の差はありますが)なら思わぬ伏兵になるかもしれません。
このようにお買い得感の高い中古車は、下取り価格は期待できませんが予想外の掘り出しもになることがよくあります。ネットで中古車を探すだけでも楽しめるのではないでしょうか。
この2台、前期型じゃないと厳しいです。
後期型は極めて初期型のD−4でして、ハイオクを使っていても経年劣化が激しいそうです。
ちなみにレギュラーで使っていたエンジンは酷いとか…。