

インテリアもしっかり作り込まれており、一部や細部を除けばおそらくほぼこのまま市販となるのでは。パッと見目を引くのは、ヘッドライトに埋め込まれている最近流行りのLEDライト、355・360モデナ・430と比べてもグッと低く構えて見えるプロポーション、強烈な印象を与えるセンター3本出しマフラー。丸目片側1灯のテールライトは昨今のフェラーリのデザインアイデンティティ。
しかし、当然ミッドシップながら、サイドのエアインテークがない点は、この画像が本当に市販化されるものかどうか、少し疑問を感じてしまう部分。リアのダウンフォースを生み出すディフェーザーもより強調された形になり、ミッドエンジンフェラーリ共通の欠点である「エンジンルーム内の熱の逃げの悪さ」も、テール部分やマフラー横に設けられた大きな開口部によって改善されている事が伺えます。相変わらず純正でも非常にカッコいいホイールの奥に見える超大径のローターは、もちろんカーボン仕様。
エンジンはネーミングから予想をするに、排気量はさらに拡大されるであろうV8。先日カリフォルニアに搭載された直噴仕様になるのは確実でしょう。ポルシェに続き、フェラーリのエンジンも直噴化が進みます。ギアボックスも最新式のディアルクラッチ仕様が組み合わされる可能性が濃厚。

個人的には、F355を頂点にして以来、モデナ、F430、599、612スカリエッティ、そしてカリフォルニアと、全く購入できる身分でない事は重々承知しながらも、そのスタイリングは例え実車を間近で見ても、イマイチ琴線に引っ掛かるものではありませんでした。しかし、このF458は…。どこか小さなイタルデザインのモックアップのような感もありますが、写真からは久々にドキドキした感じが伝わってくるフェラーリというのが第一印象。この世界的な不況もなんのその、正式発表後は即人気車になることは、このF458もその例に漏れる事はないでしょう。
※追加情報が確認できたので、紹介したいと思います。
エンジンはやはり直噴で、さらにスケールアップされ4.5L。ギアボックスも7速ツインクラッチタイプ。車重は70kgも軽くなっており、1400kgを下回っています。
そしてエンジンパワーは、500psの大台をラクラクと超え…なんと、570ps。430比で+80psアップし、リッターあたりの出力はなんと127psという、NAエンジンにしては驚異的なポテンシャルを発揮しています。加えて、エンジンのレッドゾーン開始は9000回転。直噴仕様で燃費や排ガス性能が向上されつつこの性能。
インテリアの画像も確認できましたので、掲載しておきます。

<レポート:岩田 和馬>