2009年06月24日

BBCトップギア

イギリスのBBCで日曜のゴールデンタイムにこの時期になると放送されている「Top Gear」という自動車番組をご存じでしょうか?これを見ているクルマ好きの方なら、名前は聞いたことある、もしくはおもしろくて大好き!という方が結構いるかもしれません。

ジェレミー・クラークソン、リチャード・ハモンド、ジェームス・メイというキャラの濃い「少年たち」であるメインキャスター3人が、時に過激に、時に真面目に、時に皮肉たっぷりのジョークを交えてコーナーを展開していくこの「TopGear」。例えば、GT−Rと日本の公共交通機関を使ってレースをしたり、激安中古車を買って様々な指令をクリアしていったり、有名人をゲストに招きコースでタイムアタックさせたり、気に入らないクルマには容赦ない罵声、あげくの果てには破壊・爆破・炎上までさせてしまったり。

おそらく日本のテレビ番組では絶対にできないであろう、ましてや受信料を取るBBC、日本で言えばNHKなどには絶対にできないであろう、Rubbishかつ面白い企画が目白押しの番組。時にあまりに過激すぎる内容に批判がきたり、司会の1人ハモンドがクラッシュして重傷になったり、問題もあるようですが、日曜夜のゴールデンタイムに高視聴率を叩き出し、BBC内だけでなくイギリス国内外から高く評価されており、その人気は世界的規模にまで広がりを見せています。

もちろん、それだけなら単なるハチャメチャバラエティ番組。加えて、もともとはとても硬い真っ当なキッチリとした自動車番組だったのですが、ジェレミーが司会を務めるようになってから、どんどんバラエティー色が強くなったという要因もあります。

かといって、日本ではとうていマネできるレベルではありません。かつて「芸能人キャノンボール大会」という企画で、有名人たちが愛車で高速道路上をレースするという模様を放送し、その後警察で大問題になった事があったように、そんな日本で「戦車とランドローバーの勝負」や「メルセデスSLK55AMGとポルシェボクスター、どちらが銃撃戦でより弾を食らわずに逃げられるか」や「韓国車、プジョー、ポルシェを露骨に嫌う」というような事は到底できませんし、放送としても成り立ちません。

しかしそんなハチャメチャなものの、その美しくクオリティが極めて高い撮影・映像テクニック、そしてなんといっても「クルマってこんな楽しいんだ!」と改めて思わずにいられない企画力・表現力・そしてブラックユーモアを交えながらの情報発信には、現在の日本の自動車文化・メディアと比較してみると、真剣かつ大いに考えさせられる部分が多々あります。腹をかかえて笑いながら「やっぱりクルマの楽しさって、こういう感じなんだよな」という事を、いかに広く伝えていくか。ただ超絶に面白い自動車番組というだけでなく、純粋にジャーナリズムの在り方についても、個人的にはとても勉強となる番組だと思います。

もちろん、イギリス本国で放送されているので、基本は英語。しかしながらブリティッシュイングリッシュの聞き取りやすい発音のおかげで、番組の流れは十分に理解でき、とても楽しめると思います。個人的には英語の勉強の一貫にもなる、と自分に言い聞かせながら毎プログラムの放送が楽しみでなりません。見たことない、知らないというクルマ好きの方には、是非1度機会があればご覧ください。

ちなみに、シーズン13の1回目放送では、あの覆面白レーサーの通称「STIG」の正体暴露の模様も。中身は誰もが知る、あの超有名人物。もちろんこれも、この番組ならではのユーモアあふれる演出の1つだという事が、番組のラストで分かるという仕掛けになっています。

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今回は少し話の話題が逸れてしまいました。次のレポートなのですが、つい先週末に新型プリウスを1日しっかりテストしてきました。各グレードのインプレッション、そして今回行ったロングラン・燃費計測を含めて、近日中にまたこの場でレポートしたいと思います。よろしくお願いします。



<岩田 和馬>



posted by 親方 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 岩田和馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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