
今日はアウディQ5の発表会でした。Q5はA4ベースのSUVで、同じクラスの車だとベンツCクラスに対するGLK、BMW3シリーズに対するX3と同じような成り立ちとなります。写真や実物を見るとそれほど大きい車には見えないのですが、ボディサイズは全長4635mm×全幅1900mm×全高1660mmと、全幅にはビックリしてしまいます。まあ全長は短いし、GLKやX3も似たような全幅といえば全幅ですし、左側面のカメラもあるのですが、都市部で使うには数字を聞いただけで引いてしまう全幅です。


スタイルはQ7の弟分のような感じ
インテリアはアウディらしい質感の高い仕上がりで、室内は高さがあるだけにサイズの割に広いといったところ。ラゲッジスペースも立派なカーペットがひかれているため濡れたものなどを入れるのは躊躇してしまいますが、非常に広いです。



容量は540L
ハード面はA4ベースということで、エンジン縦置きベースの4WDとなります。エンジンは4気筒の2リッター直噴ターボ(211馬力)と直噴3.2リッターV6(270馬力)の2種類。車重が2リッター/1870kg、3.2リッター/1930kgと重いのは気になりますが、どちらも太いトルクを低回転からキープし続ける性格で、ライバル車以上の動力性能と燃費が大きな特徴となっています。

主力となる直噴2リッターターボ

高級仕様の3.2リッターV6
トランスミッションはどちらもツインクラッチ2ぺダルの「7速Sトロニック」との組み合わせ。現在ラインナップされるガソリン車の燃費もいいのでしょうけど、高額車だけにコストのかかるディーゼルエンジンでもプラス分を値上げしやすい、レスポンスのいいSトロニックを持っているといったことを考えると、2リッター級のディーゼル車の導入を望むユーザーは多いような気がします。なお4WDシステムはセンターデフタイプのトルクスプリットタイプ(基本トルク配分40:60)となります。

A4の2.0TFSIクアトロなどにも使われている7速Sトロニック
足回りは前述した通りA4がベースで、オプションでショックアブソーバーの減衰力などを統合制御する「アウディドライブセレクト」も用意されます。
価格は4気筒の2.0TFSIクアトロ/569万円、V6の3.2FSIクアトロ/660万円と内容を考えればライバル車よりリーズナブルな設定です。
不況で特に厳しい輸入車業界ですが、アウディは他のプレミアムブランドの販売が前年比50%、70%が相場になっている中でも、1月から4月は前年比88%をキープしており数少ない好調なブランドとなっています。Q5も今年の販売目標台数は700台と決して多くはありませんが、アウディの好調を後押しするモデルとなるか注目したいところです。