2008年09月16日

エクストレイルディーゼルに乗りました

ネットで「土日休日は日産本社ギャラリーでエクストレイルのディーゼルに乗れる」という情報を知り、連休中都心に出たついでに乗ってきました。

まず発進する前に気になるアイドリング中の音量ですが、「最新のディーゼルは静か」というイメージでいると意外とカラカラします。室内ではエアコンオフで通常のアイドリングの回転数ならまあ気にならない、エアコンオンでアイドルアップしていると明確に感じるといったくらい。まあ、室内に関してはオーディオがかかっていれば問題ないと思います。

ですが、車外に聞こえる音は「深夜早朝のお出かけは大丈夫かな(ちょっと大げさ)」、「駐車場が自宅内だと音で帰って来たか分かりそう」というレベルでした。

そして動き出しで感じたのは「クラッチ重い?」ということ。35kgmオーバーのトルクを受け止めるクラッチだから重いのは仕方ないのか、反発力が強すぎるせいなのか不明ですが、決してやり易いクラッチには感じませんでした。また、再三言われている新世代ディーゼルの低速の細さの影響か左折などで「1速か2速か迷って2速」というのをやると、加速は鋭くはないです。ちなみに意外ですが、2速発進は不可能でした。

とネガティブなことが続きましたが、走り出せば「GT」というグレード名が相応しい速さを見せてくれます。タービンが本格的に回りだす2000回転を超えれば「強烈」に近い加速を味わえます。また、タービンの音も結構よく聞こえてきて、気分も乗ってきます。ただ、ディーゼルエンジンはそういうものなのだと思いますが、上まで回しても「楽しい」といった感じはなかったです。

しかし、道路に出ても低速の細さは否めません。その象徴して挙げれるのが、飛ばしシフトと低速の粘りです。「6速ギアだから1−3−5−6でもいいか」とシフトしようにも、シフトアップを2000回転くらい行うと、2つ上のギアに上がった時に1500回転以下くらいになって加速しません。もし飛ばしシフトをしようとしたら2500回転くらい必要になりそうですが、だったら順番にシフトした方が得策に感じました。低速重視の150馬力タイプなら違うのかもしれませんが。

低速の粘りは、ターボエンジンの特徴に「下で結構粘ってくれるから、ギアチェンジさぼっても意外と行ける」ということがありますが、2000回転以下のトルクは細いのでギアチェンジはさぼれません。

といったことを考えると、エンジン特性の関係もありクラッチやマニュアルに慣れていて、ギアチェンジをキチンとさぼらないでやると人でないと厳しいように思います(マニュアルが初めてでもこの車で練習するという考えもありますが、嫌になってしまうかも)。

このあたりをマニュアルででも体験すると、ヨーロッパ向けのエクストレイルのディーゼルのようにアンチラグ的な対策のない2リッター級新世代ディーゼル+普通の多段ATだったら、巡航中登り坂に差し掛かったようなケースで「半呼吸か一呼吸くらい遅れてキックダウンが頻繁に起きてギクシャクしそう、そのためにマニュアルモードなどでギアを下げておくとかで対応するんだったら、ATの意味が半減しそう」というのも容易に想像できます。やっぱり新世代ディーゼルの2ペダルATにはツインクラッチATが最適と思います。

ちなみに乗り心地は柔らかめでフランス車的なガソリンのエクストレイルのガソリン車とはちょっと違って、悪いという意味ではなく硬めの印象。これは重いエンジン重量に対応して、バネも固めになっている影響でしょう。

ここまで書いてきた音や遅いスピードでの扱いやすさ、動力性能を総合してエクストレイルのディーゼルをまとめると「混んだ市街での使用の少ない、郊外型の使い方が主で走行距離の多い人向け」と感じました。都市型の使い方だと何かと難しいのかもしれません。乗ってみると、ストップ&ゴーが少なく、高速でのペースも速いヨーロッパの使い方にはディーゼルがあっていることがよく分かりました。エクストレイルのディーゼルはATが出た時がもう1つの節目なのではないでしょうか。

しかし、日産が日本初(というか世界初?)のガソリンエンジン並みにクリーンなディーゼルエンジンを世に出したことは大きな功績に違いありません。また、高負荷時に燃費はいいのは当然としても、100キロペースくらいの巡航や街中だとどのくらいの燃費なのかも気になるところです。
posted by 親方 at 11:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 弟子永田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてコメントさせていただきます。

親方の大ファンです。
小学校からベストカーを愛読書としています。
愛車は最近ゴルフのGT−TSIを購入しました。
年齢38歳です。
これからよろしくお願いします。

さてエクストレイルのディーゼル。
ものすごく興味がありました。
このインプレッションより感じられたのは、昔ターボエンジンが出た頃を思い出しました。
「上ドッカン下スカスカ」で乗りづらいという車を思い出しました。
重いクラッチも昔はよくありました。

そんな今のターボ車は下からトルクがあり、ターボラグもほとんどなく。
きっとこのディーゼルエンジンも新しいミッションと組み合わされ、将来はすばらしいパフォーマンスになると思います。

ディーゼルエンジンとは私にとっては低速トルクの塊というイメージが強いです。
昔のカローラディーゼルは5速(MT)に入れっぱなしでクルーズが出来たものです。
エンジンを回さなくてもテンロクの元気な車を追い回すことが出来ました。

現在は低速トルクがないことを補うためツインクラッチになるのが理想だということですが、その際のクラッチの耐久性が心配です。

現在私は幸いなことにツインクラッチの車に乗ることが出来てます。
ゴルフを選んだのはTSIエンジンに乗りたかったこと、そしてDSGが乗っていることによる動力性能と燃費の良さが決め手でした。

ツインクラッチミッションはとても面白いです。
変速も早く、違和感もほとんどありません。

もしこのディーゼルエンジンのトルクに耐えれるツインクラッチミッションだと、重くなってしまわないでしょうか。
また高価になりそうです。
さらに高価に重くなってしまったらガソリンエンジンに対し、あんまりメリットは考えられません。

でもそれでは車は発展しないでしょう。
自分も車は大好きです。
ぜひ自動車メーカーさんにはがんばってもらいたいです。
これからの進化が楽しみです。

勝手なコメントが続き、大変失礼しました。
Posted by ぼうよう at 2008年09月16日 22:08
今海外駐在中で、アストラ1700ccディーゼルMTに乗っています。ISUZU製のエンジンです。同じくアストラ1600ccガソリン車のMTも運転しましたが、低速トルクはガソリン車とは比較にもならずディーゼルなら3速発進もやろうと思えばできます。燃費もいいですし(特に高速巡航)コモンレールのディーゼルを非常に気に入っているので日本に帰った際にはエクストレイルを候補にしているのですが、この試乗レポートで?と感じています。ですので質問させて下さい。いくらターボといっても圧縮比は15以上ありますし、新世代ディーゼルの低速トルクの細さなんて聞いたことありません。ノッキングを防ぐために圧縮比を落としてあるガソリンエンジンのターボの先入観があるのではないでしょうか。私には2000回転以下のトルクが細いなんて信じられません。トルク曲線がみつけられなかったので詳しくはわかりませんが、2000回転以上でターボが効いてこないとトルクがないようなエンジンとは思えません。私は日本ではディーゼルはうるさくパワーが無く、クリーンではないという意識しかありませんでした。しかし、使用していく中で思ったほどうるさくなく、非常にトルクフルで特にMTでは運転しやすく、なおかつクリーンになったと思っています。高圧縮比が故のメカニカルノイズ、強度が必要が故の重量増、しかし高効率と考えれば納得もいきます。最近は圧縮比を下げて、妥協点を探っているようにも見えますが、それもおもしろいですよね。6速MTですが変速比をみると飛ばしギヤには向いてないんじゃないでしょうか。この変速比じゃ都内じゃ3速まででいけそうですし、十分シフトチェンジさぼれますよ。発進時はアクセル踏まなくてもクラッチ操作だけで発進できると思いますし、都内でも使用に耐えると思っています。
Posted by ひろ at 2008年09月17日 04:54
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