このところ心療内科(社会的なストレスで心身の調子が悪くなった時の科目)に掛かる若手が少なくないという。多くは理想と現実のギャップの悩まされているらしい。「もっとやり甲斐のある仕事をしたい」に始まり「こんな仕事をしたかったんじゃなかった」「実力以上の仕事を任せられ、上手く対応出来なかった」など様々。
ヒトの精神は肉体と同じ。寒い場所に長くいればカゼを引きやすくなるけれど、精神も長期間にわたってストレスを受けると変調を来す。また、寒さに対する強さがヒトによって違うように、感受性にも差があるのだ。したがって周囲から見ると「たるんでいる」みたいに評価されがち。
確かに50歳台以上のヒトから見ると、今の若者は恵まれているように思える。だからこそ「たるんでいる」になっちゃうワケ。しかし若者の育った環境を分析すると、コドモの頃からストレスを受けないような環境に置かれてきた。PTA会長をやって痛感しましたね。鍛えられていない、と言い換えてもよかろう。
全く訓練もしないままイキナリ社会に放り出されるのだから厳しい! そらストレスを受け、心身症になったって不思議じゃありません。けれど会社や親までもが「気合いの問題だ!」みたいな扱いをしちゃう。特に親は心身症になった子を見るとショックを受けがち。コドモにとっちゃ辛いワな。
もちろんそのあたりの事情を解っている人達も少なくない。先日も同世代の自動車メーカーの方(役員です)と話をしていたら、「優秀でマジマな若手ほど悩んでいるみたいです。今までは部下に対応を任せていましたけれど、最近直接話を聞いて相談に乗るようにしてるんですよ」。
現時点で困っているヒトがいたら、ぜひとも「この人なら!」という上司を見つけ、相談してみたらいい。心身症に掛かった人も、深刻な状態にならなければ回復も早いという。加えて回復すれば人間が一回り大きくなる。外に出られる元気があるなら「遊び」を見つけよう。私と一緒にイルカでも見に行きますか?
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2008年09月06日
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文最後の
「私と一緒にイルカでも見に行きますか?」
ホッとします。泣けました。