6月の新車販売台数ランキングが発表されました。
3ナンバー、5ナンバーの登録車から見ていくと、6月は前年同月比90.5%と今年1月から4月までが前年同月比約70%、持ち直した5月が83.7%だったことを考えると、大躍進というかエコカー減税や購入補助金の効果が確実に出ていることは間違いありません。
販売台数ベスト30はフル生産体制の整ったプリウスが2万2000台を超える販売台数で堂々の1位。この台数は軽自動車を含んだランキングでも1位で、プリウスの販売台数ナンバー1は今年度一杯くらい続くのではないでしょうか。2位から10位はフィット、ヴィッツ、インサイト、パッソ、セレナ、フリード、カローラ、ウィッシュ、ヴォクシーという順。インサイトのランキング1位は4月だけとなってしまいそうですが、ホンダ車で見ればインサイトと近い関係となるフィットとフリードが確実に売れており、インサイト、フィット、フリードの連合軍は非常に強いです。
日産車は5月に3台がランクインしていたものの、6月のトップ10入りはセレナと手の込んだ燃費向上対策を行った割にはちょっと歯痒い状況。車全体の魅力度の問題も大きいのか、燃費だけでは売れないという象徴にも見えます。
その他ベスト30までで目立つのは新型車では22位のレガシィと23位のアクセラ。レガシィは発売1カ月で7000台超えの受注を集めながらも、6月は生産がまだ軌道に乗っていないのか月間販売目標台数と同じ約3000台ですから、7月以降も好調な売れ行きが期待出来そうです。アクセラは6月11日発売にも関わらず、月間販売目標の2000台を超える約2700台を販売。アンチハイブリッド派から高い注目を集めているだけに、売れ続けるか興味深いところです。そしてもう1台意外なのが29位のコルト。コルトの名前を販売台数ランキングベスト30で見るのは久しぶりですが、これは低価格の特別仕様車効果でしょうか。
登録車の好調と対照的なのが
軽自動車で、6月の前年同月比は83.3%(商用車も含む)。やはり減税される割合の大きさや補助金の金額で、割安感の高い登録車に流れたユーザーが多かったようです。メーカー別に見るとスズキとダイハツは堅調ですが、ホンダの軽自動車は前年同月比69.4%と不調です。これはおそらく主力となるライフの車重が軽いため、燃費基準の重量区分が下のクラスになってクリアすべき燃費が厳しくなった故に減税対象とならない影響が大きいようです。カタログ燃費、実用燃費も優秀なライフが燃費向上に寄与する軽さのせいで減税が受けられず、辛い目に合っているというのはとても気の毒に感じます。
輸入車も買い替え補助金やインポーター独自の購入サポート制度の効果が出ているようで、5月の前年比79.4%に続き、6月も前年同月比81.3%を記録。もちろん決していい状況とは言えませんが、1月から4月の前年同期比60%台と比べれば確実に上向いています。
ブランド別のベスト10はフォルクスワーゲン、BMW、ベンツ、ミニ、トヨタ(タウンエース&ライトエース)、ボルボ、フィアット、プジョー、スズキ(スプラッシュ)とよく見るブランドが並びますが、フィアットがプジョーより上位の8位に入っていることはちょっと驚きです。要因を考えても、新型車は拡販には繋がらない上に販売拠点も日本に4店しかないスポーツモデルのアバルトくらいしかなく、当然アバルトが貢献しているとも思いにくいですから不思議です。チンクエチェントがジワジワ売れているのでしょうか。
エコカー減税や購入補助金を機に、新車の販売がなるべく長期間いい方向を向くことを期待したいところです。