インテリアはパレットによく似ていますが、登録車という車格もあってなのか質感はなかなかです。室内の横方向のゆったり感やシートの幅は幅が狭いこともあってか、やはり若干狭い感じです。


ワゴンR以来の伝統でもある助手席下のバケツも装備
リアシートは1765mmの全高を生かしており、3710mmという全長を考えれば文句なしの広さです。1つ要望を挙げれば乗降性が悪いわけではありませんが、Bピラーに乗り込む時に使うアシストグリップがあるとお年寄りが乗る時にさらに使いやすいのではないでしょうか。これはスライドドアでなまじ開口部が広いせいなのかもしれません。

シートスライドも付くリアシート
これだけ広いのだったら、リアシートに3人座った時に厳しいという懸念があるかもしれませんが、昔たまに走っていたファンカーゴのタクシーのようにソリオも料金の安い小型タクシーに使えないかと思ってしまいます。


ラゲッジスペースも文句なしの広さ
パワートレーン系は4気筒の1.2リッターエンジンに副変速機付きCVTと、スイフトと同じです(車重がスイフトとほぼ変わらないせいかファイナルの変更もなし)。

スイフトと車重が変わらないと書きましたが、車重は1000kgから4WDの1090kgと、スライドドア車としては非常に軽いですし、パレットの3気筒エンジンを積むターボ車と比べてサイズが大きくなって、気筒数が増えているのに(ターボにするのも重くなりますけど)50kgしか重くなっていない点も注目です。
サスペンションは形式こそ軽自動車と同じながら、至るところに変更が加えられているそうで、軽の大改良版といったところです。ちなみにフロントのスタビライザーは、3グレードあるうちのベーシックなSにだけ付きません。「パレットでも全車にスタビが付いているのに」と思うところなのか、「あった方がいいけど、なくても大丈夫」というところなのかちょっと気になるところです。

タイヤは低転がりの横浜ゴムのアスペック(サイズは全車あまり見ない気がする165/65R14)、アルミホイールが社外品みたくてカッコ良くありませんか?
グレード体系と価格は安い順に
S/138万2850円(なんとスライドドア左側の自動ドア付き!)
X/150万9900円(Sに対してエアロパーツ、カッコいいアルミホイール、サイドエアバッグ、オートエアコン、フロントスタビライザーが追加)
S/162万4350円(Xに対しHIDライト、革巻きステアリング、ミラーウインカーなどが追加)
となっています。正直、先代ソリオのイメージで見ると結構高いように思う部分もあるのですが、そもそもある意味マニアックなジャンルの車なので比べる車がすぐには浮かびません。ちょっと考え、動力性能も考慮しパレットのターボ車の価格を引き合いに出すと、パレットの標準タイプのターボ車はソリオGに対し若干豪華な方向に装備差はあるものの138万6000円と意外にもソリオより高価です。
さらにスライドドアという観点で見ると1300ccのポルテが約140万円から、ラウムも1500ccなのを考慮するにしても160万円からと、自動ドアが付いているのも考えれば結構買い得感のある車だと思います。
バイヤーズガイド的には、買うなら140万円を切る絶対的な価格や車重が1000kgなので上のグレードより重量税が安く済むGしかないように初めは思いましたが、装備と価格をよく見るとエアロパーツとカッコいいアルミホイール(しつこいですね 笑)とその他が13万円ほどで着くなら、Xの買い得感も捨て難いところです。
趣味性と無縁のようなソリオですが、私はサイズのことや今までにないジャンルの車でもあるのが妙に気に入っているようで、街中での使い勝手や取り回し、遠乗りでどのくらい使えるかなど、ソリオにかなり注目しています。そういうメディアは少ないでしょうけど・・・・・・。個人的には当面スズキが立てた販売目標をかなり上回る台数が売れるような気がしています。